健康被害とはどういうものか
② アルコールの分解・代謝過程(飲酒運転対策としても重要)を知っていること
- お酒を飲み過ぎると肝臓が悪くなるということは、既にほとんどの方がご存じでしょう。
- 一番左は正常の肝臓ですが、真ん中の脂肪肝では肝臓が黄色くなり大きく腫れています。これがさらに進行すると一番右の肝硬変となり、肝臓がその機能を失っていきます。
- アルコール依存症の患者さんの脳が縮むことは昔からよく知られていましたが、最近では1日に日本酒2合程度の飲酒でも、脳の委縮がみられることが報告されたり、比較的少ない飲酒量でも脳が委縮することが明らかになってきています。また、お酒の飲み過ぎでうつ病になりやすいことも知っておいてください。
- ただしご安心ください。縮んだ脳は、ある期間お酒を飲まないと膨らみます。
- ここまで、肝臓と脳について見てきましたが、アルコールは肝臓や脳だけでなく、頭の先から足先まで、約60の病気の原因になると言われています。